七ヶ浜 花渕浜で昨日16日、ひらめの稚魚の放流が行われました!
この放流事業は、もう何年も前から各地域で行われ、
豊かな水産資源を守り、漁獲高の安定供給に結びつける大切な事業の一環です。
この放流、正式には「栽培
漁業」といいます。
栽培
漁業とは、
卵から稚魚になるまでの一番弱い期間を人間が手をかして守り育て、
無事に外敵から身を守ることができるようになったら、
その魚介類が成長するのに適した海に放流し、
自然の海で成長したものを漁獲すること(農林水産省サイトより抜粋)
です。
震災前は、盛んに行われていた栽培
漁業。
いつもお世話になっている、
宮城県水産技術総合センターさんで、大切に育て上げられた稚魚・稚貝が放流されるのですが、
この施設も、津波により全壊。。。
今まで行っていた各種事業が行えない状況下にあります。
今回の稚魚は、青森県から来た稚魚。
昨日は、地元の幼稚園の園児さんたちもお手伝いしたそうで、
七ヶ浜ではここ何日かで4万5千匹を放流するそうです。

今日も、獲れたぞ!と誇らしげな、花渕浜わかめ部会のMさんと、
網についた通称ガニ(ワタリガニ)を必死に取る奥様方。
※放流当日の写真ではありません。こんなサイズになるまでは、3~4年はかかります。
ヒラメは、35cm以上になるまでは漁獲する事ができません。
そのサイズになるまでは、半年~1年はかかります。
しかし、そのサイズで店頭に上がっているのは見た事がありませんし、
釣り船に乗っても、40cm以下は海に返すようにと指導を受けます。
大切に資源を守りながら育て上げる
漁業が、徐々に復興し始めました。
2年後には、この
七ヶ浜に稚魚を育てる施設も建設される予定だそうです。
詳しくは、こちら。
TBC<東北放送>OX<仙台放送>→検索で、16日夜をクリックしてくださいね。

11日の花の渕わかめの沖出しの際、
「漁に出てみっか?」と誘いを受けた
なならぼスタッフ(オレンジベスト)。
本格的な
漁業体験に感動一入だったようです!
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テーマ:東日本大震災支援活動 - ジャンル:福祉・ボランティア
- 2012/10/17(水) 23:35:38|
- 7-七プロジェクト2018
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待ちに待った、
花の淵わかめの沖だしがはじまりました。

異常気象なのか、海水温が下がらず昨年よりも2週間遅れの沖だし。
水温が高いと生育状況も芳しくないのですが、
これ以上待つことは、養殖業の漁師さんにとっては死活問題なのです。
とにかくギリギリまで待って10月6日、採苗器21枚を一斉に海へ投入いたしました。
陸で大切に育てられた芽胞体は、乾かないように養生され船のコンテナへ。
立派に育てよ!!と念を送っている(勝手に想像w)
宮城県水産技術総合センターの田代さんと県職員の須藤さん。
松島湾に面したこの七ヶ浜 花渕浜の海域は、
潮の流れもあることから、沢山のミネラルや栄養成分が流れ込むそう。
沖だしは、
その栄養分が詰まった海中で、芽胞体から幼芽に一気に成長させる作業です。
約4M間隔でブイ(浮き)と、ストーンバッグを等間隔で結びつけたロープに、
約1m弱の水深で
採苗器を着床中の芽胞体を守るビニール袋に入れて取り付けます。

採苗器1枚で本養殖のロープにつける幼芽約8~10本分に相当するそうです。

F+プロジェクトさん、
神道青年全国協議会 一都七県の皆さん
日本郵政グループ労働組合明石支部の皆さん にご協力を頂いたストーンバッグ、
この様にして使わせていただいております。

120本のロープを海上に出す本養殖の際には、
作っていただいたストーンバッグ総トン数4.8t分が取り付けられるのです。
そして、本日10月11日、
沖だしした花の淵ワカメの生育状況確認作業。
残念ながら、
取り付けた採苗器の3枚が今日の波で流されてしまっていました。。。
本当はここで様々な画像をお見せしたかったのですが、
私のSDも残念なことにデータ移行の際に何故か破損(号泣)
画像データが全部飛んでしまいました。
すみません・・・
荒い波のなか船を進め、
芽胞体のついた細いロープの一部を北側・中側・南側に分けて切り取り陸へ持ち帰ります。
待っているのは、県の水産技術総合センターの田代さんと、県職員の須藤さん。
顕微鏡もセットされ、ピントを合わせ成長確認。



成長過程は様々ですが、大きいものでは0.6mm。
沖だし前の時には。0.1mmでしたから、
海中で育てはじめ、1日で約0,1mm成長したことになります。
4ヶ月間水槽で育てられいた事を考えると、
自然の中での成長速度は素晴しく速いのですね。
見えている部分は、ほんの一部。
約4cmほどにカットされた細紐には、約20個の芽胞体がついているそうです。
14日には養生用のビニールを取り去り、
直接海水に晒す作業を行い、強いワカメを育てる作業に移行します。
しかし、常に慎重な田代さん。
「珪藻(海の雑草藻)にも気をつけないといけませんから
14日の作業の際には、海中で振るうようにして珪藻や汚れを落としてください。
弱い芽胞体は、ドンドン落ちてゆきます。
強い芽だけが残る訳ですから、今度の確認では、もっと薄くなっているでしょう。
皆さん、これからが正念場ですよ。
汚れが気になるからといって、決してブラシで擦ったり、ホースで海水を掛けたりしないようにっっ!」
と、念を押すように花の淵ワカメの生長に愛情を持ってのご指導を頂きました。
そして芽胞体が成長し、肉眼で確認できる様になる
今月下旬には、移植=本養殖に取り掛かります!
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- 2012/10/11(木) 22:54:57|
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先日、
ご報告しておりました花の淵ワカメの沖だし 第1弾。
台風19号の影響で、
明日10/6に延期となりました。
沖だしを行う10/4当日、
花渕浜ワカメ部会さんが、午前6時から出すか否かの部会会議。
ここまで大切に育てた芽胞体。
衝撃に弱い事が分かっているのに、わざわざ荒れる波に出すまでもないと
パイロットとして出す1枚も、
わかめ部会の希望、多くの方のご支援・応援があってできたもの。
大切に扱いたいということでした。
宮城水産技術総合センターの田代さん、
県庁の須田さんも沖だし準備にお越し頂きましたが、同意見!
10月6日(土)に、全てだそうということになりました。
念のため、成育状況を田代さんが確認。

立派な芽胞体♪
これが育ってワカメの葉になるのですが、
よくみてみると、大きな芽胞体の影に小さな芽胞体が隠れる様に育っています。
面白いのが育ってるよ~、と田代さん。
レンズを覗いて見ると、
そこには一度も見たことのない、牛の角のような芽胞体。

芽胞体の下にある、透明な部分。
細胞分裂の過程でできた卵子の殻ようなものだそうで、
それについた芽胞体だそうです。
なかなかワイルドなヤツですw
昨年使ったロープは、あり物のロープ。
短ければ継ぎ足したり、太さにはこだわれませんでした。
そのため、爆弾低気圧でたくさんのワカメが流され悔しい思いもしてきました。
ですが、
今年はそんな思いはしたくないと、倍以上の太さのロープを用意。

田代さんも、太鼓判を押してくださいました。
しっかりと丈夫な根を張らせるには、ロープの太さが正比例するそうです。
(太ければ良い訳ではないのですが・・・)
6日の沖出し、パイロットは使いません。
先日残念な知らせがあった、牡蠣の一件。
海の養殖も、畑の「蒔く時期」と同じ沖に出す時期があるのです。
でも、その時期を逃してしまっては、収獲に影響する事は目に見えています。
牡蠣の養殖も、
ギリギリまで漁師さんたちが時期の限界まで待って沖に出したのでしょう・・・
花の淵わかめも一緒です。
いよいよ全ての採苗器を海で育てます。
これから2~3週間で、
4ヶ月間 手塩にかけて育ててきた目に見えない花の淵わかめが、
ひらひらと、たくさんの葉を揺らす姿が見えますように。
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- 2012/10/05(金) 23:20:27|
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6/14 花の淵わかめ養殖作業が始まりました!でアップしてから
約4ヶ月。
いよいよ、
花の淵わかめの芽胞体を海で幼芽に育てる
「沖だし」(仮殖)が始まります!

6月中旬から、水槽で大切に育てられ、
宮城県水産総合技術センター 田代さんの養殖ご指導の下
すくすく育ちました!

温度管理・ルクス管理をしっかり行いながら、
この日を待ちわびてきました。

S様からご
支援いただいた水温計も、
冬の収獲の時期だけでなく、こうして育成の為に使わせて頂いております。

とにかく、今年は猛暑の年。
9月には落ち着く海水温が猛暑や台風が来ない等の影響で
海水温が下がらず、
9月末に予定していた沖だしは延期。
ようやくGo!サインが出ました。
上のグラフは、
花の淵わかめの芽胞体を育てている水槽の温度変化。
海水温はこれよりも+3度位だそうです。

宮城県水産総合技術センターさんも、
あの津波で様々な機器を失い、施設も被災し
使用している機器も
支援として全世界から届けられたものだそうです。
こちらの顕微鏡は、フランスから!
こうして被災地へ届けていただいたものが、
支援のリレーとして七ヶ浜や他の地域の養殖業に利用させていただいております。
フランスの皆さん、有難うございます。
その顕微鏡の中には・・・

しっかり育った芽胞体♪
明日10/4は、
台風も近づき、波の影響も心配されるため、
採苗器1~2枚をパイロット(試験)として、海上で4~5日育て上げる時期となります。
そして、状況がよければ、水槽の中で育てられた全採苗器を
海上で幼芽として、更に大きく育て上げるのです。
全ては明日のパイロットの状況を見てから。
根落ちせず、しっかりと根付いて成長を見守りたいと思います。
この海水温の影響で、
今年の夏、松島湾で養殖された牡蠣150t収獲分が死んでしまい、
30tの収穫高見込みになってしまったそうです(10/3DatefmNews発)。
とても、残念な知らせでした。
津波や異常気象の影響で
やっと「これから」という時だったのに・・・。
養殖業の復旧にはまだ至っていない状況です。
これからも皆さんのご
支援・応援が必要となる事でしょう。
どうぞ、宜しくお願いいたします。
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- 2012/10/03(水) 22:48:48|
- 7-七プロジェクト2018
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七ヶ浜に縁(ゆかり)のある皆さんにご報告です。
地元では、殆ど残っていない「花の淵ワカメ」。
恵比寿の西口
えびす海岸さんで
取り扱っていたたくことになりました!!

えびす海岸 本店さんは、
築地に集まる新鮮な魚介類をたっぷりと提供してくれる居酒屋さん。

勿論、日本のお酒もこだわりの品揃え。
震災前から東北のお酒も扱っていただいていたそうです。
お店で出していたお酒の蔵元さんが沢山被災され、
われわれが“今”を頑張って
東日本が復旧・復興した時には満面の笑みで迎えれるように
市場を盛り上げていかねばなりません!
復興応援は、細く長くの御付き合いも大切
と語ってくれた佐藤社長。

このポスター、誰しもが目に入る素敵な場所に貼ってあるんです。
皆さんが刺盛を頼んだ時見覚えありませんか?
刺身と並んでつやつやと輝くわかめ・・・
でも、割と残されちゃうそうなんです。
しかし!佐藤社長がこのポスターを貼り出してから。。。
お客様が「わかめは、残さず食べて帰りましょう」と、
一旦止めた箸をまた進めてくださるそうなんです。
沢山の方のおかげで七ヶ浜も、
問題を抱えながらも少しずつですが物を作る作業ができるようになりました。
ですが、他の被災沿岸地域では、
まだ、あの状況からまだ立ち上がることのできない地域も沢山あります。
皆さん、東北の生産者さんが満面の笑みでいろんな市場に戻ってこれる日を
その土地の事を考えながら呑んで、食べてください。
食べるもの、飲むもの、出会う人・物、全てが縁(えん)なのです。
世界中の物を縁で結ぶ事は恐らく無理でしょう。
だから、出会えた事はとても素晴しいご縁になるはずです。

なならぼが打ち合わせ無しで持って行った「花の淵わかめ」の紹介ポスター。
偶然にも・・・いや!もうこれは必然の見解の一致!
「復興応援」の文字が・・・。
皆さんの消費が、これからの東北の復旧・復興への応援となるのです。
宜しくお願いいたします。
※数量限定!早いものがちです
- 2012/10/02(火) 23:39:50|
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